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私は身に付けるアートとしてジュエリーを作っており、新しい技法を求めていた時、バスケタリーに出会いました。ジュエリーなどの金属加工の場合、まずデザインし、それに沿って加工する事が多いのですが、バスケタリーでは素材と組織によって形が作られる事、またその発見を追及する造形である事が、私にとって新鮮でした。自然素材も好きなのですが、慣れ親しんでいる金属を素材として編み組みを試みています。金属と一言でいっても多くの種類があり、その性質や線の太さが技法と合うかという事を把握するまで、試行錯誤を繰り返しました。また既存の形を金属に置き換えただけではないオリジナリティが必要であり、自分のイメージが表現できるかという事も問題でした。

スカーフ・ネックレス

ジュエリーはアート・クラフト・ファッションの融合したもので、その境目は無いと思っています。これはバスケタリー技法によって作られた、スカーフの様に首に巻きつけるネックレスです。バスケタリーのプレイティングとプライ・スプリット技法を使っており、リボン状の線材をねじることによる表情の変化にも魅力を感じています。

スカーフネックレス

細長い楕円型の芯にステンレス線をコイル状に巻き、芯をはずしてステンレス線にアルミの薄い平角線を縦方向に巻き付けています。アルミ線の幅の分ずつステンレス線がねじれてくる事、またアルミ線を巻く間隔を変えることで、山の部分が大きくなり、うねりが出来る事に興味を感じました。オブジェとして魅力的であり、身に着けてさらに美しい造形を目指しています。 環・・・ひとめぐりすること。もとへもどること。かえすこと。

環

くるくる

金属線を平角線の芯に巻きつけ芯を抜くと、金属線の反発力のため元に戻ろうとして、くるくると線が動きます。巻きつける固さや線材の性質によって、戻ったときの角度が異なるため、出来上がった形も異なり、それぞれに魅力のある形が出来上がります。写真の作品は星型のような断面になっており、そのコイル状の線を丸くすると、放射状に見えてくるラインが美しいと感じて作品にしました。

くるくる

しゃぼんシリーズ

しゃぼん玉は自然の摂理によって、美しい球になります。バネ性のある線材を、外向きにはねる力を互いに押さえつけるように組んでいくと、必然的に球形になります。
ステンレスのテンションを生かして乱れ編みにし、補助の役目とデザインポイントとして、金属ビーズを用いました。金属加工の場合、接合は合金を熱で溶かして付けますが、熱をかけられない素材や熱によって金属が鈍ってしまうのを防ぐ事が、組による造形によって可能です。バスケタリーの奥の深さと可能性を感じています。
しゃぼん球のキラキラ・フワフワした美しさを、ジュエリーとしてとどめました。

  • しゃぼん1
  • しゃぼん2